脳振盪の症状と徴候

基礎知識

はじめに

今回の記事は基礎的な内容となりますが、脳振盪を受傷した際に発生する症状と徴候(ちょうこう)についてまとめたいと思います

まず症状と徴候の違いですが、症状(Symptoms)は「自分でしかわからない状態や感覚」のことで例えば頭痛や吐き気を指します(頭痛や吐き気は他人が見てもその有無や程度はわかりません)

反対に徴候(Signs)は「客観的に他人から見てわかる状態」で、例えば目の瞳孔の大きさが左右で違ったり、意識を失っていることを指します

そして脳振盪を受傷すると様々な症状と徴候が発生します

非常に良くみられる症状は頭痛ですが、その他にも意識を失う、めまいや吐き気、イライラする、眠れない、便通の異常なども起こります

また、脳振盪は脳に衝撃が加わってからすぐに症状と徴候が発生するものもあれば、数分から1時間以上経過してから起きる時もあります

ですのでその時は大丈夫だと思っても脳に異常がある場合もあるので、脳に衝撃が加わるようなことあった場合はしばらく症状と徴候がないかチェックすることが大事です

脳振盪の症状と徴候

・頭痛

・頭が締め付けられる

・首の痛み

・吐き気または嘔吐

・めまい、バランスがうまく取れない

・物がはっきり見えない、二重に見える

・光や音に過敏になる

・モヤモヤする

・うまく集中できない

・物事が思い出せない、新しく覚えられない

・何かおかしい

・イライラしやすくなる、感情的にやりなやすい

・遠近感がうまくとれない

・寝れない、寝つきが悪くなる、異常に寝てしまう

・便秘や下痢が続く

・運動などで心拍数が上がると症状が悪化する

・電車や車の窓から外を見ると症状が悪化する

・疲れが取れない

・食欲がなくなる

・視野がせまくなる、目がおかしい感覚

・意識を失う

・動きが遅くなる、反応が遅くなる

・困惑しているように見える

・性格や人格に変化がみられる

・情緒が不安定になる


上記以外にも脳振盪の症状と徴候はありますが、その出方や強さは個人個人で全く異なってきます

「頭を打ったけど頭痛じゃないから大丈夫」

「脳がすごい揺れたけど、何もないから大丈夫」

上記のような場合でも、何かしら脳へ衝撃が加わるようなことがあれば脳振盪を疑う症状や徴候はないか、または現場にアスレティックトレーナーなどの専門家がいればSCAT5という脳振盪評価ツールを用いて状態の把握を行うことが重要です

レッドフラッグ:すぐに病院に行くべき症状と徴候

最後にレッドフラッグと呼ばれる「これがあればすぐに病院に行ってください」という症状と徴候を記載しておきます

これらがあった場合は、脳振盪、もしくはそれ以上に重症度の高い頭部外傷が起きている可能性もあるので、すぐに病院で診察を受ける必要があります

・首の痛み

・首を手で押すと痛い

・物が二重に見える

・手足の脱力感や痺れ、燃えるような痛み

・強い頭痛、もしくはどんどん悪化する頭痛

・発作やけいれん

・意識を失う(例えすぐに意識を取り戻したとしても)

・意識障害

・吐いてしまう

・かんしゃくを起こしたり興奮している、不安な状態

参照資料

SCAT5 JFA

Centers for Disease Control and Prevention, Concussion Signs and Symptoms

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