スポーツ別脳振盪のリスク:ハワイでの研究を参考に

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はじめに

スポーツ中の脳振盪はどのスポーツでも起こり得ます

ただし、スポーツの中でも相手と衝突することを前提としたスポーツでは脳振盪が発生しやすいです

その様な競技はコリジョンスポーツ(Collision Sports)と呼ばれ、ラグビー・アメリカンフットボール・柔道・アイスホッケーなどを指します

また、衝突とまではいかなくても相手選手や物などと接触する機会が多いスポーツでも脳振盪の発生率は高くなります

それらはコンタクトスポーツ(Contact Sports)と呼ばれ、サッカー・バスケットボール・チアリーティングなどが入ります

今回の記事ではハワイの63の高校を対象とした6年間にも及ぶ研究をもとに、どの様なスポーツで脳振盪の発生数が多いのか、また脳振盪の発生率の違いなどをご紹介したいと思います

ハワイなので日本の部活動とは行われてるスポーツに違いはありますが、それでも参考にはなるかと思います

対象となるスポーツは以下の14競技です(男子:7競技、女子:7競技)

男子アメリカンフットボール、男女サッカー、男子野球、女子ソフトボール、男女バスケットボール、男女レスリング、男女バレーボール、女子チアリーディング、男女柔道

今回参照する文献の写真です↓

今回の参照文献

スポーツ別脳振盪発生者数

スポーツ別に脳振盪発生者数が多い順で並べたのが以下となります

1 男子アメリカンフットボール

2 女子サッカー

3 女子チアリーディング

4 男子レスリング

5 女子バスケットボール

6 男子サッカー

7 女子バレーボール

8 女子ソフトボール

9 男子バスケットボール

10 女子柔道

11 男子柔道

12 男子野球

13 女子レスリング

14 男子バレーボール

レスリングを除いては、男女共に同じ競技であれば、女子の方が脳振盪発生数が高くなっていることがわかります

スポーツ別脳振盪のリスク

先ほどはスポーツ中の脳振盪の発生数の多い順に競技を並べました

ただしこれは脳振盪発生の絶対的な数なので、アメリカンフットボールの様に1つのチームに何十人もの選手が所属していれば、その分脳振盪の発生数も多くなりがちです

ですので、次はスポーツ別の参加選手の数なども合わせて統計的な処理をして上で、スポーツ別の脳振盪のリスクが高かった競技順で並べたいと思います

1 女子柔道

2 男子アメリカンフットボール

3 女子チアリーディング

4 男子レスリング

5 女子サッカー

6 男子柔道

7 女子バスケットボール

8 女子レスリング

9 男子サッカー

10 男子バスケットボール

11 女子ソフトボール

12 女子バレーボール

13 男子野球

14 男子バレーボール

脳振盪のリスクでも、男女共に同じ競技の場合は女子の方が高いことがわかります

また男子アメリカンフットボールよりも女子柔道の方が脳振盪リスクが高いというのは、一般的な見解とは違うのではないでしょうか

まとめ

残念ながらスポーツでの怪我を100%防ぐことは出来ません

それはスポーツ中の脳振盪も同じことです

ただし、「どのスポーツにどの様なリスクが高いか」ということを知っていれば、そのリスクを減らす取り組みも可能です

例えばアイスホッケーも脳振盪のリスクが高いですが、年齢によっては相手に身体をぶつけるプレイを制限することで脳振盪の発生数が減った報告があります

また、ラグビーでも未熟な技術や危険な反則が脳振盪に繋がりやすいことがわかったので、それらに対処することで脳振盪の発生数を減らすこと出来ています(この記事で取り上げています)

リスクを知れば対策が出来るので、選手やその家族、指導者やコーチ、メディカルスタッフなども含めて、適切な対策が取っていければいいなと感じます

本日も最後までお読みいただきましてありがとうございました

参照文献

Chun BJ, Furutani T, Oshiro R, Young C, Prentiss G, Murata N. Concussion Epidemiology in Youth Sports: Sports Study of a Statewide High School Sports Program. Sports Health. 2021 Jan/Feb;13(1):18-24. doi: 10.1177/1941738120932570. Epub 2020 Jul 27. PMID: 32716762; PMCID: PMC7734362.

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